僕の好きな映画を見て欲しい

自分が好きなものは皆にも好きになって欲しい大学生の映画レビューブログ

Just Because!(監督:小林敦-2017)

好きな人に好きな人がいて、その好きな人にさらに好きな人がいて、その好きな人が好きな人にさらに好きな人がいると思ったらいつのまにか好かれていて、みたいな多角関係で相関図を作ると♡が一方通行になるアニメこと 『Just Because!』である。

「あいつを好きな君の横顔が、たまらなく綺麗だったから―」中学時代に福岡へ転校した瑛太は、高校生活残り3ヵ月という時期に、再び父の転勤のため地元・鎌倉へ戻ることになる。転入した高校には、かつて淡い恋心を抱いていた美緒と、美緒が心を寄せる陽斗の姿が。瑛太にとって中学時代の野球仲間である陽斗は、ある女子に「告白してくる」と言い出して…。受験、卒業、恋―高校生たちのきらめきと揺らぎを描き出す青春群像劇。 

 (AmazonJust Because! (メディアワークス文庫) 商品の内容より引用)

この青春恋愛アニメのほかとは違う部分として、展開がやや予想しにくいというところがある。大体の恋愛ものは、主人公とヒロインの関係がはっきりとしており、物語の序盤で視聴者が「この二人が最終的にくっつくのだろう」と予想することができ、それは大体合っている。それは別にダメなことではなく、むしろ恋愛ものの視聴者は、結末がわかっていながらも、その結末までに訪れるすれ違い、嫉妬、ライバルの登場などの困難にやきもきすることを楽しむものである。(違う、、?でも少なくとも僕はそうなんで、、)

しかしこの『Just Because!』は、うーん、(ちょっと説明が難しいけど頑張る、)主人公ははっきりしているのだが、主人公の想い人は主人公の同級生のことが好きなのである。その同級生いはまた別の女子が好きなのだ。また話が続くと主人公のことを好きな女子が現れるのだが、その子が明るくて可愛らしくて女の子らしくて健気で巨乳なのである。ということで(少なくても僕にとっては)誰の恋愛が成就するかの予想が立てにくい。誰の恋愛が成就しても誰かが不幸になる。恋愛もので定番の誤解シーンも多くあり、いつ話に大きな動きがあるか、それも予想しにくく、キャラクターの思惑、行動から目を離せない。

視聴者はキャラクターの行動にやきもきするという楽しみ方以外にも、最終的に誰と誰がくっつくのかを予想するという楽しみ方もできるのだ。『ニセコイ』という漫画にすこし似ている。ハーレムではないが。

やがてはカップルが生まれるわけであるが、それによって失恋するキャラが生まれるのであるが、それによって視聴者に不快感を与えないようにキャラクターの心情が丁寧に描かれている。

特に派手な演出はなく地味な感じで話が進むが、恋愛ものにおいて「派手」という要素は蛇足である。このようなアニメこそ真に僕たちの心を揺さぶるのである。

 

ちなみに、「好きな人に好きな人がいる」というのは本当に辛いものですよね。

恋愛ものにはありがちで少し憧れている人もいるのかもしれないが、本気で眠れなくなるので二度と経験したくないものである。

 

justbecause.jp

 

さよならの朝に約束の花をかざろう(監督:岡田麿里-2018)

今月の24日に公開されたばかりの今作を今日見に行ってきた。

あらすじ、前情報は一切見ず、ストーリーどころか宣伝ポスターすら目に入れてない完全初見である。

縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。
そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。絶望と混乱の中、
イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。
少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。

 (公式サイトより引用)

今作、10代半ばで外見の成長が止まるイオルフの民を始めとするファンタジー的設定がいくつか登場するのだが、本質的なテーマとしては、「子育て」であると感じた。

感じたってゆったけど、そんなことは言うまでもなく誰でも気付くでしょう。

映画の中では雄大な景色と壮大な音楽が合わさるシーンが多くあり、アクションシーンも豪快だが、その広大なファンタジー感溢れる世界の中でもっとも観客に印象を残すのは子育ての難しさ、家族に対する愛といった現実的なことだろう。

あらすじにあるように主人公のマキアは10代半ばで外見の成長が止まる。しかしマキアが拾って育てることを決意したエリアルはどんどん成長し、やがて老けていく。しかしそのことは子育てという要素にはあまり関係しない。重要なのはやがてエリアルがマキアの外見年齢を超え、老い、死んでいく、別れがあるということだ。私たちの世界では健康的に事故なく暮らしていた場合、子は親に守られる存在からいずれ親を守る存在へと変わっていく。しかしマキアはほとんど老いることがない。親としての弱みもほとんど見せず、なにがあってもエリアルに愛を注ぎ続ける。母親を守れないことにエリアルは苛立ち、時には衝突しながらも、やがて二人は大きな決断をし、混沌する世界情勢に巻き込まれていく。

僕は大学生なので子育ての難しさなど想像するしかないが、もし子育て経験者がこの映画を見ると、ものすごく感動できるのではないかと思う。子育ての難しさ、厳しさ、そして美しさが強調されている。

舞台設定はファンタジー要素をふんだんに盛り込みつつ、キャラクターの取る行動や展開は極めて人間臭いものだった。あらゆる人にオススメできる良い作品だと思った。

(文章の日本語がおかしい気がしてならないが、眠いのでこのままめることにします、、)

 

余談だが、この映画を見て後悔したのは、子育てを経験してから見たかった、そうすればもっとキャラクターに感情移入できていただろうにということだ。なので全国数千万人の子育て経験者には是非見てもらいたい、上から目線ですいませんでした。

 

公式サイト:

sayoasa.jp

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(監督:長井龍雪-2011)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

この映画をご存知の方は多いのではないだろうか。

近所の100円で借りられるレンタルショップに全巻揃っていたため久々に見ようと思って借りてきた。今日の朝10時ごろから4、5時間かけて一気見した。泣いてしまった。。。最終話なんかは視聴者を泣かせる気満々というか完全に狙っているのではと疑いたくなるような演出のオンパレードだったが、悔しながら泣いてしまった。

宿海仁太本間芽衣子安城鳴子松雪集鶴見知利子久川鉄道の6人は、小学校時代に互いをあだ名で呼び合い、「超平和バスターズ」という名のグループを結成して秘密基地に集まって遊ぶ間柄だった。しかし突然の芽衣子の死をきっかけに、彼らの間には距離が生まれてしまい、超平和バスターズは決別、それぞれ芽衣子に対する後悔や未練や負い目を抱えつつも、中学校卒業後の現在では疎遠な関係となっていた。

高校受験に失敗し引きこも気味の生活を送っていた仁太。そんな彼の元にある日、死んだはずの芽衣子が現れ、彼女から「お願いを叶えて欲しい」と頼まれる。芽衣子の姿は仁太以外の人間には見えず、当初はこれを幻覚であると思おうとする仁太であったが、その存在を無視することはできず、困惑しつつも芽衣子の願いを探っていくことになる。それをきっかけに、それぞれ別の生活を送っていた仁太達は再び集まり始め、それぞれ抱えていた思いをぶつけあいながら絆を少しずつ修復していく。

Wikipediaより引用)

本間芽衣子、通称めんまの死によって疎遠になってしまった超平和バスターズのメンバー。実は全員がめんまに対し大きな負い目を感じていたことが物語が進むにつれ明らかになっていく。次第に皆が自分の気持ちを正直に告白するようになり、最後には一つに戻るーーーー

一度疎遠になったしまった関係を修復するのは難しい。性格が大きく変わる思春期ならなおさらだ。人見知りの僕からすると3年合わなければもう知らない人と同じである。

先日近所のドラックストアにコンドームを買いに行った。レジの女の子、何処かで見た顔である。名札を見ると、中学校の同級生だ。会うのは四年ぶりぐらいか。

他人。。。

目をあわせることもなく会計は終了した。向こうは僕のことに気づいていたのだろうか。気づいていたら、あのとき目立たない僕をコンドームを買いに来るほど成長させた時の流れに感嘆したりしているのだろうか。Lサイズを買えばよかったかな。そうすればもっと感嘆させることができただろう。。。

というのは冗談で、実際は僕であることに気付くことはおろか、僕の存在を忘れてしまっただろう。よく考えてみれば、そもそも中学時代でさえ僕が覚えられていたかさえ怪しい。

話が逸れてしまったが、人は成長すると変わり、その代わりに何かを失ってしまう。ヤゴがトンボになると、飛べるようになる代わりに泳げなくなるように。僕は成長し交友関係を失った。笑

しかし超平和バスターズの皆は、めんまという過去を失うことを恐れ、何も変われずに年齢だけを重ねていた。そんな中、めんまは再び現れた。超平和バスターズは変われるのか。葛藤する彼らに訪れる一夏の奇跡であった。

【ネタバレ無し】たまこラブストーリー(監督:山田尚子-2014)

 

たまこラブストーリー』を見た。

春。高校3年生に進級しても北白川たまこの頭の中は相変わらずおもちのことばかり。春の夕暮れ、学校の帰り道。たまこやみどりたち仲良し4人組は進路の話をしていた。みんな不安を抱えながらも将来のことをちゃんと考えている様子。たまこも、何気なく将来は家業を継ぐと答える。同じ頃、たまことお向かいの家でずっと一緒に過ごしてきたもち蔵も、ある決心をしていた。周りの色んなことが変わっていって、少しずつ、少しずつ、たまこの心は揺れ始める・・・。

 (公式サイトより引用)

この映画は2013年に放送されたテレビアニメ『たまこまーけっと』の続編である。しかし『たまこまーけっと』を見ていなくても、問題なく楽しめる。序盤の鳥を無視すれば良い

上映時間は約1時間半。うーん見やすい!

 

たまこラブストーリー』という題名からわかるように、恋愛ものである。しかし、恋愛アニメ映画にありがちな、ライバルの出現、勘違いからの大げんかなどと言った観客を不安にさせるような演出はほとんどない。お金がかかってそうな派手な演出もなく、見ていて心に残る教訓めいたメッセージもない(僕が読み取れていないだけかもしれないが)。なのでそのようなものを期待している人には物足りないのかもしれない。しかしこの映画は暖かく、繊細で、僕の心に強く焼きついた。思い出が一つ増えたような感覚である。この映画を見たことが僕の心の中で、高校時代に友達とバカみたいな遊びをしたり、好きな子と遊んだりした思い出と共に残っていく。飾らないまっすぐな青春映画だ!

 

高校時代、ふざけ合っていた友達が急に真面目に勉強しだし、焦った経験はないだろうか。気がつくと皆は受験に向けて、また卒業に向けて、どんどん変化していく。僕は完全に皆に遅れをとっていた。そもそも、高校生活がずっと続いていくように錯覚していた。この楽しい日々に終わりが来ること、そして皆がその終わりに向けて、新たな一歩を踏み出そうとしていることがにわかには信じられなかった。

この物語の主人公、たまこもそんな経験を経る。たまこの実家はお餅屋。たまこは自分は一生、友達や商店街のみんなと楽しく暮らしながら餅を丸め続けるのだと思っていたし、そんな未来に幸せを感じていた。しかしそんなたまこの思いとは裏腹に、皆は将来に向けて変わり始める。

たまこは変わることができるのか。そして『ラブストーリー』の結末は!?

そんな部分に注目して見ると面白いかもしれません。